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データ管理を実行して将来に備える

パワフルなソフトウェアプラットフォームが数週間で製造業者のみなさまの投資を回収 (ROI) します.

データ管理を実行して将来に備える
最近の調査によると、製造業者におけるインダストリー4.0テクノロジーの導入はまだ低レベ

産業用モノのインターネット (IIoT) が工作機械のネットワーク化に関する変化を加速させています。最新のレポートによると、インダストリー4.0テクノロジーを広く導入していている製造業者は、依然として30%未満です。 本記事では、金属加工の世界的リーダーであるサンドビック・コロマントのシニアデジタルマシニングスペシャリスト、ビジャル・パテルが、製造業者が加工工場をネット接続することにより、機械の状態を確認することから始めるよう推奨しています。

恐らくIIoTは、他のどの業界よりも製造業にとって大きな衝撃となっていることでしょう。 2019年の688米ドルから2024年までにはさらに982米ドルへとIIoT市場は成長する見込みです。一方、IoT Analyticsによる最近のインダストリー4.0 &スマートマヌファクチャリング導入レポートは、製造業者におけるインダストリー4.0テクノロジーの導入がまだ低レベルであることに言及しています。

線形のプラントセットアップからダイナミックで相互接続されたシステムへの変更は、加工工場にとって現在の最も大きな課題の一つです。インダストリー4.0がこれまでの確立された物事を行なう方法にどのように適合するのか、不安に思っている製造業者もいます。多くの製造業者が、既存の生産セットアップへインダストリー4.0を付加することは、それが実際に必要となっている場合でなければ高価なものである、と考えています。また他の製造業者は、既存のツーリングセットアップやプロセスを改良する理由などないと考えています。

既存のどのビジネスもが、包括的なデジタル化へと向かう過程において、これをどのようにして達成すべきかといういかなる観点においても、異なる段階にあるのでしょう。

しかしCOVID-19のために産業界の将来は引き続き予測不能な状態にあるので、製造業者は決心をする必要があるのです。最近のCOVID-19: Briefing note (COVID-19:短観)においてMcKinsey & Company (経営コンサルティング会社) のアナリストは、加工業者にとっての来るべき環境を、顧客市場において予想不可能で永続的な変化の生じ得る「ネクストノーマル (次の時代の日常)」と説明しています。

このレポートによれば、もし経済的に存在し続ける道を求めるのであれば、加工業者には弾力性が必要になります。またPricewaterhouse Coopers’ (PwC、会計監査、コンサルティングなどを行う企業) はそのリポートCOVID-19: What it means for industrial manufacturing (COVID-19:それは工業生産にとって何を意味するか)において、企業は、市場の消滅によりそのように強いられるか、あるいは機会を見つけ出すかして、新しい産業へと事業を拡張し、新しい収益源から利益を獲得すべき、と勧めています。

製造業者は今、迅速かつコスト効率に優れた方法でこれらのコンセプトを既存のプロセスに適応させることに着手しなければならないのですが、しかし、どのようにしたらそれを実現できるのでしょうか?

データが増えれば、問題が増える?
幸いなことに、パワフルでしかも簡単なアプローチを提供するソリューションがあります。サンドビック・コロマントは、2018年に米国のシカゴで開催された国際製造業テクノロジーショー (IMTS) において、自社のコネクティビティソフトウェアCoroPlusスーツを拡張する最新の CoroPlus®マシニングインサイトプラットフォームを初めて発表しました。このプラットフォームは、製造業者にCNC工作機械および加工プロセスのより広範な可視化を可能にし、かつダウンタイムと非能率性の一般的な原因を分析、識別、削減するために必要なツールを提供するように設計されています。

インダストリー4.0と産業用モノのインターネット (IIoT) の双方が機械のコネクティビティに関する変化を加速させている現在、、この種のプラットフォームの有用性が実証されなければなりません。答えは、管理されるデータ容量にあります。イーサネットポートを備えたCNC機械はいずれも、工場の効率および総合設備効率 (OEE) の改善のための製造データ分析を作成すために、CNC機械を備えたほとんどの工場が現在集めているより大量の情報をマシニングインサイトに送ることができます。

IIoTの実現のどの段階にあるかは製造業者により様々ですが、使用期間が10~15年未満の機械なら、おそらく既にネットワーク接続が可能なものと考えられます。またそれより旧式の機械については、ネットワーク化を可能にするアダプタがあります。 MTConnect (数値制御工作機械からプロセス情報を取り出すための製造技術規格) は、サンドビック・コロマントのCNCソフトウェアと通信するために使用されている確立されたプロトコルです。MTConnectは、標準通信プロトコルを使用して、他のタイプの製造装置に接続することもできます。

安全上の問題
意外なことではありますが、MTConnectは単一方向の通信のみが可能です。工場責任者によっては、双方向通信ではなく単一方向通信を使用することを欠点と考えるかもしれません。サンドビック・コロマントはこの問題を認識しています。しかし、MTConnectの開発者には、単一方向通信を採用する確実な理由がありました。

長年加工工場で働いた経験から、機械のまわりに人がいて、彼らの安全性を保証するように、装置をいかに遠隔操作できるかには疑問の余地があります。単一方向の通信は、よりシンプルで、より安全なアプローチの実現のために、ユーザに確実な制御を提供します。

安全上のもう一つの問題は、サイバーセキュリティの観点から、双方向通信が工作機械を管理することをより困難にするということです。今日のCNC機械の多くはWindowsで動作していますが、このことには脆弱性が存在することがこれまでにわかっています。サンドビック・コロマントはデータの流れを単一方向に制限することで脆弱性の扉を閉じ、また工場の高価な複合加工機のランサムウェア対策の強化を支援します。

良好なアクセス
導入以来マシニングインサイトは、工場でその価値を実証してきました。マシニングインサイトを実装する前は工場の監督者は毎朝、前日の生産からさまざまな稼働指標を集計表に入力し、その情報を管理部と生産フロアの担当者に分配することに時間を費やしていました。

オペレーターが送り速度の超過あるいは工具欠損を調整する場合、または機械が所定の時間にわたりアイドル状態になった場合、マシニングインサイトは、多数の条件または事象のいずれかに基づいて、ユーザーにeメールまたはSMS警報を生成する機能を提供します。これらは、機械のダウンタイム削減に寄与する日常的な状況のほんの幾つかに過ぎません。

プラットフォームは、お客様がすぐにセットアップして使い始めることのできる、事前に構成されたレポートおよびダッシュボード一式とともに供給されます。お客様は自由にこれらを修正、またはプラットフォームをゼロから構築することができます。ユーザは、マシニングインサイトウェブサイトにログインして、工場の管理者によってアクセス権が与えられたすべてのものを閲覧することができます。このデータを見たい人は誰でも、リアルタイムダッシュボードまたはレポートを開いて、昨日何が起きたかではなく、現在何が起きているかを可視化することができます。これにより監督者は、単に履歴目的でデータを収集するのではなく、情報に対応するためにより多くの時間を使うことができます。

製造業者が既に統合基幹業務 (ERP) システムをインストールしていて、他のパッケージソフトのインストールを回避したい場合を考慮して、サンドビック・コロマントには、マシニングインサイトの他のソフトウェアとの接続を可能にする、技術に精通した工場向けの標準アプリケーションプログラミングインターフェース (API) があります。このインターフェースはセキュアで、セットアップも容易です。サンドビック・コロマントのサポートを利用しても、サポートなしでも、実装することができます。

サービス (SaaS) 製品としてのすべてのソフトウェアの場合と同じように、プラットフォームレベル、およびモニターする機械の台数に基づいた少額の契約料金が必要です。その金額は、強力な可視化、使いやすさおよび継続的な改善に対する非常に大きな機会の対価としてはごくわずかなものです。投資回収 (ROI) 期間は通常、数週間または数か月です。複数年に及ぶことはありません。

自動化への新しい道
PwC (会計監査、コンサルティングなどを行う企業) は、COVID-19:What it means for industrial manufacturing (COVID-19:それは工業生産にとって何を意味するか) のレポートにおいても、製造業者に「会社が工場におけるさらなるリーモートワークと自動化を含む新しい働き方を考案できるようになるには、それなりの学習時間が必要であると考えるべき」と勧めています。

無人またはわずかな人員で加工を行なっている工場は、マシニングインサイトによりスピンドルやサーボ負荷、マクロの変数、加工状態をモニターすることができます。また、機械が適切なセンサーを装備していれば、温度、動力、その他をモニターすることができます。

マシニングインサイトは、サンドビック・コロマントにより遠隔インストールされた契約ベースのサース ( SaaS) です。お客様がモニターを希望する機械の確認が済むと、お客様はTeamViewerか同様のリモートデスクトップソフトウェアを介して、サービスのインストールのために当社がお客様のサーバーにアクセスできるようにしていただくことができます。

IIoTは急速に成長し続けます。IIoTには、インダストリー4.0を採用することへの及び腰を克服し前向きな取り組みを可能にする、加工工場が利用可能な、無数の生産性、収益およびメンテナンスに関するメリットがあります。パワフルかつシンプルなソフトウェアを使用し、サンドビック・コロマントのような信頼できるツーリングスぺシャリストと組むことにより、製造業者は自分の思い通りにデジタル化を進展させることができ、予測不能の将来に対して準備をしている30%の加工業者の中に入ることができるのです。

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